- 医療・福祉の戦争協力に反対する連絡会議 -
- 趣意書 - 





自衛隊のイラク派兵をやめさせよう!

平和を求め、戦争に反対する全ての皆さん!

11月29日に日本の外交官2名と日本大使館に勤務するイラク人1名がイラクにおいて殺害されました。
このことはすでに、日本政府がイラクの民衆のある層にとって、
すでに敵としてみなされていることの現われです。

これは小泉首相がこの間アメリカべったりで推し進めてきた
戦争動員体制作りの帰結に他なりません。
先の国会において、自民党、公明党、民主党の賛成によって
「武力攻撃事態法」「自衛隊法改定」「安全保障会議設置法改定」からなる
有事関連三法や「イラク特措法」がすでに成立し、
現在その具体化が急ピッチで進められています。
イラクへの自衛隊の派兵はその第一歩です。

更に、政府はイラク復興支援、すなわち米英占領軍(CPA)支援のために、
今後4年間で約5500億円もの税金を支出することを決定しています。
その一方、国内においては皆さんもご存知のように
労働者・市民各層に対する施策や予算が大幅に切り縮められようとしています。
一例を挙げれば、小泉内閣による三位一体改革により厚生労働省分だけで
生活保護費負担金1681億円、児童扶養手当給付費負担金284億円、
介護保険事務費交付金305億円、生活保護の老齢加算を全廃し、
生活保護費は約300億円削減され、
更に所得税の高齢者控除の廃止等が行われようとしています。

まさに国内で私たちの生活を支える社会資源を破壊し、
その金で米英政府と共にイラクの人々を殺し、占領し、資源を収奪し、「国益」を守るという名目で、
実際には戦争体制作りが進んでいるのです。
この戦争の支援は、私たちにとっては害悪でしかないことは明らかではないでしょうか?

こればかりではありません。
障害者差別に貫かれた「保安処分新法」もまた先の国会で成立し、
「再犯の恐れ」を理由に無期限の予防拘禁=隔離・抹殺が合法化され、
精神科医療も戦争動員体制に組み込まれようとしています。

「イラク特措法」、すなわち
「イラクにおける人道復興支援活動及び安全確保支援活動の実施に関する特別措置法」は、
「業務内容」として、「医療」や
「食料、衣料、医薬品など生活関連物資の提供」などをことさらうたっていますが、
アメリカのイラク軍事占領は、イラクの石油をはじめとする資源ばかりか
中東そのものを支配することが目的で、
日本はこんなことに加担しようとしているのです。

今回、イラクに派兵する陸上自衛隊は、
心的外傷後ストレス障害(PTSD)など不安定な精神状態に隊員が陥ることを想定して
事前に心理教育を行ない、精神科医を同行させようとしています。こればかりではありません。 
「イラク特措法」に書かれた「人道復興支援活動」や「安全確保支援活動」は、
「戦闘行為が行われない地域で実施」されることが前提になっているにもかかわらず、
このような隊員の不安定な精神状態を想定するのは、
実際には戦闘行為を前提としていることを暴露しています。
そして、現にイラクにおいては、全土において戦闘行為が行われ、
これはアメリカを先頭とした他国の軍隊が撤退するまで、続くものと思われます。

有事の際の自衛隊出動時には、建設、輸送に従事するものと共に
医療・福祉労働者の従事命令が法律で定められています。

このように、医療と福祉の分野において具体的に戦争への協力が強制されようとしています。
しかし、戦争動員体制への流れが急速に進んでいるのに、
私たちの戦争反対の声は決定的に立ち遅れています。
人々の健康と生活の安定を目指す私たちは、単なる政治的殺人であり、
社会や生活を破壊するこの戦争に真っ先に反対するべきではないでしょうか?
私たちは医療と福祉からの戦争協力・動員を決して許さないために、
多くの障害者、失業者、労働者、学生と連帯していきたいと思います。

「医療・福祉の戦争協力に反対する連絡会議」への参加を訴えます。



2004年1月





呼掛け人・賛同人('05年9月3日現在)

荒木章太郎(ソーシャルワーカー・グループホーム世話人、デイケア職員)/飯田勝泰(NPO法人東京労働安全衛生センター事務局長)/石川節(内科医)/井上敏子/
氏家靖浩(日本臨床心理学会・運営委員)/大賀絹江(クラブハウスめぐろ)/大賀達雄(日本病院・地域精神医学会・理事・心理療法士)/大薗拓郎(知的障害者グループホーム)/
大平正巳(PSW)/越智祥太(ことぶき共同診療所・精神科医)/梶原邦仁(障害者-介助者反戦)/梶原典子(連れ合い)/
菊地淳司(福祉労働者)/河野規美子(ことぶき共同診療所・看護師)/ 黒川京子(社会福祉士)/
金靖郎(生協労組)/重光哲明(外科医・フランス在)/神保欣世(地域作業所・あるむ)/杉浦孝史(造園労働者)/
鈴木ゆかり/関屋光泰(社会福祉士)/千田耕平(薬剤師)/千田豊子(精神障害者作業所所長)/
志摩玲介/高山正雄(新松橋亭同人)/田中伸一郎(一橋大学学生)/辻加奈江(中野共立病院・MSW)/
津村洋(反戦ネットワーク)/照内央晴(精神医療・福祉ユーザー・共同作業所「CrazyCats」)/天明佳臣(神奈川県勤労者医療生協港町診療所・医師)/
永井順子(早稲田大学大学院)/西山珪子(病院職員)/原明広(ことぶき共同診療所・事務)/半沢ひろし(精神科医)/
平野敏夫(亀戸ひまわり診療所長)/フッ君(オープンスペース街)/松田一樹(引きこもり当事者)/松平隆史(PSW・病院職員)/
松本一郎/松山雅子/丸山緒乃津(精神保健福祉士)/宮本なおみ(元目黒区議)/
村上らっぱ(障害者-介助者反戦)/元木一雅(遊人永屋・こどく館)/元木正和(ミニコミ誌“えどがわ・はつ”編集者)/森英夫(ことぶき共同診療所・看護師)/
矢島雅子(診療所職員)/柳田真(都労連交流会・たんぽぽ舎)/山口素明(予備校講師)/望月彰(臨界事故を忘れない9.30の会)/
森田暁/山家歩(学生・社会学専攻)/吉新隆(無職)/小松澄子(バイト)/佐藤敏昭(三多摩労働者法律センター)/
近藤和也/内田雅敏(弁護士)/渡辺広之(フリーター)/岡崎耕史(障害者-介助者反戦)/
大西一平(ゴランPKO派兵に反対する三多摩共同行動)/ゆきひよ(学生・看護士)/生島直人(ソーシャルワーカー)/左武狼(靖国解体企画)/
安斉加奈/鴇田昭裕(ケアワーカー)/川浦進/伊藤和行(市民)
匿名賛同者 3名



団体賛同('04年5月12日現在)

カラバオの会(寿・外国人出稼ぎ労働者と連帯する会)/ザ・「非国民」ズ/首都圏コープ関連労組協議会/
障害者−介助者反戦/立川自衛隊監視テント村/有事立法に反対する府中市民の会/アジェンダ・プロジェクト



連絡先

医療・福祉の戦争協力に反対する連絡会議
住所:品川区荏原3-8-7-717
電話:03-3784-1956
メール:mwhansen@infoseek.jp




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